かがく絵本ってまさにコレ！手に取ってほしい一冊。
ちいさな問いから始まって、大きな事実に気がつく。そしてそれは自分の命を考える上でとっても大切なこと。そういう芯のあるかがくえほんにはなかなか出会えない。

にんげんはたくさんのいきものたちにささえられて生きている。たとえ話とかじゃなくて、事実としてそうなのだけれども、【人間＜自然】とは思わないで、【自然vs人間】みたいな幻想が幅を利かせている。さまざまな命に囲まれていて、その命に支えられて、自分の命もあるということがよくわかる。事実を積み重ねて、大切なことを理解する。そうすると世界の見え方がガラッと変わります。

『いろいろいっぱい　ーちきゅうのさまざまないきものー』
ニコラ・デイビス文　エミリー・サットン絵　越智典子訳　ゴブリン書房　2017年2月初版