ろばだより
紙とあかちゃん
しろいかみ
Susumu FujitaSusumu Fujita / 2018.01.01

 

身近な楽しみ〜紙という素材〜
乳児は自分が興味のあるものをみつけると、まっしぐら。どんなものでもガシッと掴んで、振ってみたり、舐めてみたりして、理解しようとします。彼らにかかると、大事な書類はガザガザ、グジャグジャしながら、ペロペロしてクタクタに…… 特に0歳児は握ったらなかなか離さないから、掴まれると破れてしまいます(開く動作がまだ難しい)。さて、乳児が気になるこの「紙」という素材。少し視点を変えると、思わぬ乳児の遊びがありそうです。付録の「作者のことば」をご覧ください。繰り返される「音」も遊びの要素のひとつですね。

2場面で変化を楽しむ〜繰り返しの秘密〜
乳児と遊んでいると、大人にとっては些細なことで、すごく嬉しそうにキャッキャッと喜ぶことがあります。こちらとしては「なんのこっちゃ!?」ですが、その様子を見て嬉しくなる。何をそんなに楽しんでいるのか? その一つは「繰り返し」。この絵本は2場面で紙の変化を楽しむ作りになっています。そこに「音」が合わさって、その変化の様子を「写真」と「音」で楽しむ。自分で読んでよくわからない本も、乳児と読むとその面白さがわかることがよくあります。乳児の喜びを引き出す絵本のヒントは「繰り返し」。

量よりも質!!〜たっぷりと喜びを味わう〜
乳児期は日々「繰り返し」ながら新しいことを獲得していきます。繰り返し語りかけられる言葉や表情、授乳やオムツ交換の心地よい体験などが彼らの意欲を育てます。言葉の量よりも、心地の良い言葉を繰り返し毎日愛情もって語りかけること。丁寧に作られた絵本は、きちんとそのことを手助けしてくれます。もしかしたら、親は絵本を通して子どもに語りかける言葉を学んでいるのかもしれませんね。

ろばのこ

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